真皮線維芽細胞|肌の再生医療(専門)RDクリニック

真皮線維芽細胞

真皮線維芽細胞(肌細胞)

肌細胞って何?

肌細胞って何?

肌細胞を説明するときに、まずはこんなお話をします。この文章を書いている私(文責:北條元治)も、この文章を読んでいるあなたも、時間をどんどん遡ってゆけばたった一つの細胞にまで行き着くことが出来ます。そう、受精卵です。私たちのカラダは1個の受精卵が細胞分裂を繰り返して出来たものなのです。従って肌にも肌の細胞、即ち肌細胞があるのです。
しかし肌細胞という医学的用語はありません。正確には真皮線維芽細胞と言います。私が10年以上前に「肌の再生医療」を日本で始めたときに、患者さんに真皮線維芽細胞を理解してもらおうと思いついた言葉が肌細胞です。肌細胞…医療関係者なら何のことかわけが分からない怪しい言葉ですが、医療関係者ではない方々からすると、肌細胞と言われたら、何となく皮膚を作っている細胞だなとピンとくる言葉なのです。肌の再生医療を始めたときに、真皮線維芽細胞を説明するときに、真皮の中のコラーゲン線維を作りだす芽(大元)の細胞。とも説明していました。

肌細胞って何?

真皮線維芽細胞

そもそも細胞とは何でしょう。一言で言うと細胞の働きは様々なたんぱく質を作ることなのです。上の項目でも書きましたが、私たちはたった一つの受精卵という細胞から始まりました。そして分裂を繰り返した細胞は、細胞本来の働きであるタンパク質を作ることを始めます。受精卵から始まった細胞分裂は皮ふの細胞である真皮線維芽細胞になってから皮膚を構成するコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチン、ラミニンといったたんぱく質を作り始めます。ただし、常に肌細胞(真皮線維芽細胞)がコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチン、ラミニンといったたんぱく質を作り続けているわけではありません。皮ふのコラーゲンなどのたんぱく質が、紫外線やフリーラジカルなどで壊されたときには、壊された量だけ新たに作られることになります。無尽蔵にコラーゲンが作られるわけではないのです。
また、すりむいたなどといった皮ふのけがをしたときにも細胞は盛んにコラーゲンなどのたんぱく質を作り始めます。(医学用語ではこれを創傷治癒機転といいます)。つまり皮ふを作り出す工場のようなものが真皮線維芽細胞(肌細胞)なのです。
メスや注射器を使わないレーザー治療と総称される光、電磁波。そして超音波などを用いた治療は、ほぼ例外なく、真皮線維芽細胞(肌細胞)にダメージを与えて創傷治癒機転を利用し、コラーゲンなどのたんぱく質を作らせ、結果、コラーゲンリッチな皮ふを作ろうとする治療です。真皮線維芽細胞(肌細胞)をターゲットにする詳しい治療方法は次の項目で解説します

線維芽細胞(肌細胞)に働きかける治療方法

1.レーザー、超音波、電磁波による治療と真皮線維芽細胞

レーザー治療

高周波電流(ラジオ波)による治療で代表的なものは、サーマクールやウルセラといった治療法です。またフラクショナルといった皮膚に小さな穴をあけるレーザーもあります。これらスキンタイトニング(お肌をキュッと引き締める治療)は全て共通の原理です。ただ、高周波(RF)を使ったり、ラジオ波(電子レンジ)、CO2レーザーを使って皮膚に小さな穴を開けたりと、何を選んでよいのか非常に迷うかもしれません。
転んで擦りむいた時、それが治ってゆく途中で、すりむいた部分が何だか引きつれてつっぱった感覚を経験した人は多いと思います。このつっぱった感じこそが真皮線維芽細胞が活発に働いている証拠なのです。つまり真皮線維芽細胞がコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチン、ラミニンといったたんぱく質、レーザー、超音波、電磁波は、効きの差はあれすべて皮膚に何らかの傷をつけるということで真皮線維芽細胞に働きかけることで共通しています。しかし、傷と言ってもあまり怖がる必要はないでしょう。正常な使い方と、正常な出力の範囲ならいわば本物の傷は作らず、ひきつれ、ツッパリ感だけを出すように調整されたものがレーザー、超音波、電磁波などによる治療なのです。

2.PRPを用いた肌の再生医療と真皮線維芽細胞

PRPを用いた肌の再生医療の最大の特徴は、再生医療ではあるのですが、その効果の出方や、作用機序(クスリや治療方法などが効くメカニズム)がレーザー、超音波、電磁波などによる真皮線維芽細胞へのアプローチという治療であるという点でとてもよく似ています。
レーザー治療などは、人工的な傷をつけて(実際には傷はできない)、傷が治るときに感じるツッパリ感を利用しています。そして血小板を用いて行う肌の再生医療も同じです。
血小板とは血液の中にある成分で、止血を担当します。血液が血管外に漏れ出すと血小板が活性化され、血小板が集まって(凝集)、出血している部分に蓋をします。これがカサブタです。血液には酸素運搬を担当する赤血球と、ばい菌と戦うために全身をくまなく駆け巡っている白血球が入っていますから、いち早く血液中のこれらの成分が失われることを血小板が防ぐのです。血小板の出番は血が出た時=傷が出来た時です。血小板の作用は血を止めるだけではありません。血小板は真皮線維芽細胞に働きかけ血が出た部分にコラーゲンを作らせ、より強固に出血した部分を補修させます。血小板には、直接真皮線維芽細胞に働きかけ、コラーゲンを作らせ、ヒアルロン酸を作らせ、結果としてけがをした部分を修復する作用があることは古くから知られていました。PRPを用いた肌の再生医療は、レーザー治療などとは異なり新しく傷を作ることでその部分の真皮線維芽細胞に働きかける治療ではありませんが、血小板はダイレクトに真皮線維芽細胞に働きかけるのです。少し補足しますと、ケガをしたときも血小板を皮膚に入れた時も実は真皮線維芽細胞を刺激する因子は、結局、同じものが作用することが研究で突き止められています。これらの因子は成長因子と呼ばれ、FGF、PDGF、HGFなどと何種類もあります。

3.肌細胞を用いた肌の再生医療

肌細胞(真皮線維芽細胞)を用いた肌の再生医療の最大の特徴は、なにより直接、自分自身の肌細胞(真皮線維芽細胞)を大量に培養して、自分自身の皮膚に戻してしまう治療方法です。特徴については別途解説します。

肌細胞(真皮線維芽細胞)を用いた再生医療とは何か

まず、人間は受精卵というたった一つの細胞から始まり、やがて数十兆個の細胞から構成される生体になります。そして生体はやがて老化し死を迎えます。老化とは、我々のカラダを構成する細胞そのものの能力の低下(質的低下)、さらに細胞の数の減少(量的低下)のことなのです。例えば老化の象徴である骨粗鬆症という状態(病気)は、骨を構成する細胞の質の低下、並び細胞量の減少です。骨を構成する細胞(骨細胞)の量的かつ質的な低下により骨の形は変わらなくとも、骨の中がスカスカになります。そして転んだだけでもスカスカの骨ではすぐ骨折してしまいます。

お肌、つまり皮ふの老化現象(老人用顔貌)も例外ではありません。老化とは人体を構成する細胞の量的・質的低下のことですから、皮ふを構成する真皮線維芽細胞の量的低下(つまり数が少なくなってしまう)は、この肌細胞(真皮線維芽細胞)を用いた肌の再生医療がいわば根本治療となります。しかし、残念ながら真皮線維芽細胞の質的低下に関しては若い真皮線維芽細胞を若いときに採取して保管して置く以外決定的な対策が無いのも現状です。

冒頭にも書きましたが、老化の本質が、我々のカラダを構成する細胞能力の低下(質的低下)と、細胞数の減少(量的低下)です。従い、若いときの細胞を保管して置き、その若いときの(質)細胞を増やして(量)移植することが、質的にも量的にも肌の老化に対する根本治療になります。
しかし、現実的には10代の頃の肌細胞(真皮線維芽細胞)をいい状態を保ったまま(継代数が少ない、プライマリーの状態)30年以上保管して置き40代、50代で使うというケースは皆無です。第一にこの治療が日本で始まったのは、私(文責:北條元治)が初めて日本でこの治療を始めた時ですが、まだ、10年ちょっとしか経っていません。第二に、若いときには未だ自分の老化した姿を想像することが出来ません。高い金額を支払ってまで若い肌細胞(真皮線維芽細胞)を保管しようとする人はどれほどいるのでしょうか?第三に、これは私自身の感想ですが、確かに若い人から採取した肌細胞(真皮線維芽細胞)は増殖能力が高く、タンパク質の分泌能力も高いです。これは事実です。しかしこれが果たしてどれほどの若返り効果を出すか?が、イマイチ不明なのです。ただし、マイナスになるという意味ではありません。若返り効果に対し、絶対にプラスに働くであろうことと、マイナスには絶対にならないということには確信が持てますが、いったいどの程度プラスになるのか?がイマイチ不明という意味です。例えば5歳以上若返りの効果が得られるのか?20歳以上の若返りの効果が得られるのか?ということです。

肌細胞(真皮線維芽細胞)を用いた再生医療は何がすごいか?対症療法と根本治療

例えば、インフルエンザにかかってしまった時。ツライ高熱が出ます。節々や関節が痛くなります。そんなとき、熱を下げて痛みを取る薬を使います。熱を下げて痛みを取る。この作用を持つクスリに以下2種類のクスリがあります。
1. 解熱鎮痛剤(ロキソニン、バファリン、イブ:商品名)
2. 抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザ:商品名)
1番目の解熱鎮痛剤は対症療法と呼ばれ根本的な治療にはなり得ない治療です。
しかし、2番目の抗インフルエンザ薬は根本治療と呼ばれ「熱を下げて痛みを出す」根本原因のインフルエンザウィルスそのものの存在を消してしてしまう治療です。

さらに、対処療法には効果の作用時間が存在します(解熱鎮痛剤は半日くらいしか効果が所属しません)。一方、根本治療には効果の作用時間という概念はありません。肌細胞(真皮線維芽細胞)を用いた肌の再生医療は根本治療に近い概念の治療です。ですので、同じしわを解消する治療でも、ヒアルロン酸やボトックスは対症療法であり、「どのくらい持つのか?」という作用時間の概念がありますが、肌細胞(真皮線維芽細胞)を用いた再生医療は根本治療のため「どのくらい持つのか?」という作用時間の概念がありません。

肌細胞(真皮線維芽細胞)を用いた再生医療の弱点

年取った細胞は若い細胞に適わない。本当です。

患者様からの一番多い質問に、以下のような質問があります。
「もう私は60歳(70歳、50歳)だけど、細胞も年を取っちゃってて、
治療の効果が上がらないのではありませんか?」

そんな時私はこう答えます。
「確かに、20代の細胞はポテンシャルが高いのでもしあなたの20代の細胞があれば、それを使いたいくらいです。しかし、そんなことを言っても、永久にあなたの20代の細胞なんて存在しません。今の細胞を使うしかないのです。残念ながら現時点の科学水準では、リセット(初期化:iPS)はできても、細胞をある時点まで若返らせる技術を人類は手にしていません。」と。
ただ、この話には続きがあって、20代の人に20代の真皮線維芽細胞を使っても効果はありません。細胞のイキはいいのですが、そもそも細胞が減っていないので、細胞を戻しても、満杯のコップから水があふれてしまうように、細胞が満杯のお肌には、何の変化も効果もありません。70代の人に70代の細胞を使えばどうなるか?言葉は悪いですが、確かに真皮線維芽細胞の質は落ちています。しかし空っぽのコップには水が入るように、細胞がスカスカになったお肌には肌細胞が充填され、ある程度の効果が出ます。このことは、ちょうど下の図のよう効果と年齢の関係になります。

確かに年齢が高くなれば細胞の質は落ちてゆきますが、年齢が高くなるに従い細胞を補充することによる効果も大きくなってゆきます。最も効果が見込めるのは40代〜60代です。この年代は確かに細胞が若くはありませんが、かといって80歳の細胞のようにかなり衰えている細胞でもありません。まだまだ十分使える細胞であり、肌も細胞の減少による症状が出ているので、効果が一番あります。一方、この年代よりも若い人は、確かに細胞の質はいいのですが、肌の中にある肌細胞(真皮線維芽細胞)がそれほど減っていないので、肌細胞を補充してもそれほど効果はありません。またこの年代よりも年齢が高い人は、確かに肌の中にある肌細胞(真皮線維芽細胞)は大きく減っており、スカスカの状態ですが、悲しいかな補充する細胞の質が落ちてきているので、効果がそれほど見込めなくなります。

このコンテンツは私が書きました

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