SKIN COLUMNS

肌コラム

【医師執筆】やっておけばよかったUVケア

この記事は野洌(やす)義則(よしのり)医師が執筆しました

RDクリニック大阪 院長

1997年自治医科大学卒業後、滋賀医科大学 循環器・呼吸器内科、公立高島総合病院 内科、竜王町国民健康保険診療所を経て、2014年RDクリニック大阪 院長に就任。

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こんにちは。RDクリニック大阪の野洌(やす) 義則(よしのり)です。

今まで、当院創設者の北條Dr.の著書などでも紫外線対策の重要性は度々述べられていますが、肌の健康にとってとても大事なことであり、私からも改めてご説明したいと思います。

しっかりとこまめに塗り直して、日焼け対策を!

日焼けを繰り返すことでシミ・シワが多くなり、時に皮膚がんを生じることもあり、これらは「光老化」といわれています。
皮膚だけでなく、目にとっても有害で、白内障の原因にもなります。

1日のうちで紫外線が強いのは午前9時から午後3時までといわれていますが、朝夕の通勤時に紫外線チェックをしてみますと…朝の7時頃や夕方の6時頃でも、夏のよく晴れた日は中等度以上の紫外線量を確認していました。太陽が出ているうちは早朝や夕方でも、UVケアは必要です。

また、雨の日の紫外線量は晴れた日の20~30%ぐらいはあり、曇りの日では70%もあります。暑~い日差しを感じなくても日焼け止めを忘れてはいけません。日焼け止め(サンスクリーン剤)は、SPFとPAの2つの指標で紫外線防止効果が示されます。

PA」とは
:皮膚の奥まで届いて肌に影響を与える“UVA”を防ぐ効果を示すもの
SPF」とは
:皮膚表面の炎症を起こし、赤い日焼けの原因になる“UVB”を防ぐ効果を示すもの

2013年1月まではPAの最高レベルが「+++」でしたが、新たにUVA防止効果が極めて高い「++++」が加わり、現在ではたくさんの「PA++++」の製品が出ています。

海や山でのレジャーや屋外でのスポーツを行うときは、PA値・SPF値の高いものが必要ですが、日常生活での光老化を防ぐ程度であれば、「PA+++」や「SPF30以下」の製品でも問題ありません。

それよりも重要なことは、“しっかりとこまめに塗り直す”ことです。

化粧品会社や業界団体のホームページなどによりますと、実際に消費者が自分の肌に塗っている量は、メーカーがサンスクリーン剤の紫外線遮断効果をテストするときに塗る規定量と比較して半分以下である、という報告があります。
この場合、紫外線遮断効果が3分の1程度になってしまうそうです。

PA値・SPF値の高い製品を一度塗っただけにしておくよりも、生活シーンにあわせた強さのサンスクリーン剤を、数時間ごとに塗り直す方が確実に皮膚のためになります。そして、“十分な量を塗ること”を心がけてください。

みなさまのお肌がいつまでも健やかで、美しくあることを願っております。

は、
2005年に日本で初めて誕生した
「肌の再生医療」専門クリニックです。

はだ再生医療さいせいいりょうとは?

肌の“真皮”部分にある「肌細胞(真皮線維芽細胞)」を移植して増やすことで、老化症状が起こる前の肌本来の状態に戻す治療です。

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お肌のお悩みについてのご相談もよろこんでお受けいたします。お気軽にご相談にいらしてください。

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