SKIN COLUMNS

肌コラム

【医師執筆】口周りの肌と口の中の健康

この記事は野洌(やす)義則(よしのり)医師が執筆しました

RDクリニック大阪 院長

1997年自治医科大学卒業後、滋賀医科大学 循環器・呼吸器内科、公立高島総合病院 内科、竜王町国民健康保険診療所を経て、2014年RDクリニック大阪 院長に就任。

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口や歯の健康とエイジングケア

こんにちは。RDクリニック大阪の野洌義則(やす よしのり)です。
お肌の健康のためには、スキンケアだけでなく体全体の管理も重要です。
今回は口や歯の健康とエイジングケアについてお話しします。

口の中の健康が全身の健康につながることは、食べ物が最初に通る消化器官が「口」であることからも理解しやすいと思いますが、いろいろな研究データからもそのことが支持されています。

例えば、歯周病が悪化している人ほど糖尿病になりやすい、反対に糖尿病の人の歯周病を治療管理すると糖尿病が改善する、関節リウマチ患者の歯周病治療を行うと関節の痛みや炎症が改善する、などです。

また、歯周病菌が血管の中に入り、動脈硬化に関わっているという報告もあり、狭心症や心筋梗塞につながる可能性が指摘されています。

口の周りの皮膚は、顔の表情筋の状態が見た目の若さにも影響し、表情筋の衰えで、口もとに年齢が現れてきます。口もとは表情筋が多く集中しているため、噛む力が衰えると、口周りのたるみにつながります。口角が下がってくると、表情が暗く老けた印象になります。
また、虫歯や歯周病などで歯が失われたまま治療せずに放っておくと、ほうれい線や口周りの小じわが深くなりやすくなってしまいます。

口周りの肌の若さは、スキンケアを行うのはもちろんですが、口の健康管理もしっかり行う必要があります。

口のケアとして大事な歯みがきは、毎日丁寧に行わないといけませんが、強く磨きすぎると、かえって歯ぐきをいためる原因になってしまいます。歯と歯ぐきのすきまの深いところや、歯の細かい溝の奥など、歯ブラシの毛先が届かないところに対しては、自分でケアするには限界があります。こびりついた歯石も歯ブラシで落とすことは不可能です。

やはり、歯科クリニックでのプロによる専用器具を使ったクリーニングであるPMTCを(Professional Mechanical Tooth Cleaning)半年に1回を目安に受けることをおすすめします。

口もとの若さは、口の中の健康から。
いつまでも自分の歯でよく噛む食習慣を続けていきましょう。

は、
2005年に日本で初めて誕生した
「肌の再生医療」専門クリニックです。

はだ再生医療さいせいいりょうとは?

肌の“真皮”部分にある「肌細胞(真皮線維芽細胞)」を移植して増やすことで、老化症状が起こる前の肌本来の状態に戻す治療です。

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