肌コラム
【医師執筆】何もしない、をする!「肌断食」
この記事は田中牧恵医師が執筆しました

RDクリニック医師
1978年東京女子医科大学卒業後、三井記念病院産婦人科、藤木皮膚科病院、東海大学医学部非常勤講師、東海大学東京病院婦人科を経てRDクリニック三田に勤務。2012年RDクリニック東京銀座 院長就任を経て、2023年よりRDクリニック東京銀座 非常勤医師として勤務。
みなさんは「肌断食」ってご存知ですか?平野卿子さんという方が書かれた本のタイトルです。
今回は、この「肌断食」について、解説いたします。
あまりやりすぎるとかえってお肌は荒れる
さて、「肌断食」のお話の前に、「あまりやりすぎるとかえってお肌は荒れる」というのは御存知ですか?
実際に修道女の肌や尼僧の肌は綺麗と言われています。
TV番組の実験でも30代の毎日手入れされている肌より80代の女性のほうが肌のターンオーバーも順調で水分量も多いという結果が出たのを見た方もいるでしょう。
何もつけない上腕などの方が、条件が同じでも顔よりきれいですよね?
それがまさに肌に余計なことはしない「肌断食」なんです。
実は私も10年前から何もつけないで生活してます。(あ、メイクはします。いざという時は)
私の50代の友人も肌荒れで某大学皮膚科を受診してから「顔には何もつけない」ことを実践してます。
最初は突っ張ります。かさつきます。
「それが本来の姿で、クリームで滑らかになるのはクリーム自身の働きであって、肌の水分量が増えたわけではない」と病院では言われます。
美容液やクリームでツルツルすると、かえってごまかされちゃいますよね?
そして結構多いのが「スキンケアはするけどお化粧はしません」という人。
それってとても清々しく感じる方が多いかもしれませんが実は逆です。
メーキャップはせいぜい外出時の数時間。
スキンケアは朝には朝の、夜には夜の、就寝時には就寝時の、「何か」を顔につけている訳です。
そうすると肌が素のままで呼吸する時間はゼロに等しいのです。
それでは肌の自己再生機能を発揮する暇がありません。
「肌断食」実践!
では「肌断食」どうするか?というと
例えばお風呂上りに顔をそのままにしておくと突っ張る感じがありますね?
そこでしばらく我慢します。
30~40分もすれば自然に肌の皮脂が分泌されて気にならなくなるはずです。
もしそれでもピリピリするならその部分だけ薄くワセリンを付けてください。
よほどの荒れでなければそれで充分です。
もし急に変えるのが怖いならば、せめて週末だけ実行してみましょう。
どうですか?
肌本来の美しさを取り戻すべく、しばらく「肌断食」を実践してみませんか?
慣れれば楽ですよ~(^^)
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